ブログっていいですよね。たくさんの事を、すぐに共有できる場所があるなんて。ただ、せっかく書くのでしたら、できればたくさんの人に読んでもらいたいですよね。今回は、そんなあなたのために、より多くの方に読んでもらえる文章を書くコツをお伝えしますね。
良い文章を書くには、興味深い情報を持っているだけでは不十分です。魔法をイメージしてみて下さい。どんなに魔力を持っていても、正しく唱えないと、ちからが半減してしまいます。ですからこの記事では、文章を書くちょっとした作法をお伝えして、あなたの気持ちがより上手に届くようにお手伝いします。
さぁ、あなたの言葉で、誰かの心に火をつけるんですから、少しだけがんばって読んでみて下さい。それでは、早速始めてみましょうか。
具体的な書き方のポイント3つ
まず文章を読んでもらうためには相手を知ることが大切です。検索上位に表示されるためのSEOというものでは、読者のペルソナ(人格)を考ましょうとよく言われます。
ただ、難しくとらえる必要はありません。ブログでは読者のほぼ全員に以下の3点があてはまりますので、それぞれについて工夫すれば大丈夫です。
- 読むのが楽で短時間な方が良いです。
それから無料で、広告がなくて...工夫1: 読みやすく書きます。
- 話の信頼性を疑っています。
工夫2: 説得力のある表現にします。
- 読まなくても平気です。
工夫3: ちょっとお待ち下さいね。親しみを込めて書きます。
このように、文章に大事なのはなんといっても読みやすさ、説得力、そして親しみやすさという事になります。
どれも抽象的でやり方が浮かばないと思いますが大丈夫です。ほとんどがすぐに理解できる、小さな作法の積み重ねです。
ちなみに一般的な文章なら1、論文やプレゼンなら1と2を満たせば十分です。ブログなら1から3まで満たしましょう。
読みやすい書き方
どのような文章でも、まずスムーズに読めることが必要です。読者が考え込まずに、サクサクと読み進められるように書くことが大事です。ご紹介するお約束を一つ一つ意識しながら書いてみましょう。
投稿したり書き直したりするうちに、意識せず出来るようになって行きますよ。
一文一義を意識する
- 一つの文章で伝えるべき内容は一つに絞ります。
- 修正前の文:
- 朝のランニングは健康に良いですし、早朝から元気に過ごすための活力を与えてくれますが、毎日続けることで、心も強くなります。
- 一文一義に修正後:
- 朝のランニングは健康に良いです。
- それに、早朝から元気に過ごすための活力を与えてくれます。
- さらに、毎日続けることで心も強くなります。
- 修正前の文:
- すべて一文一義では単調になりますので、難しくない部分では『一文二義』も使用します。
- 一文二義に修正後:
- 朝のランニングは健康に良く、早朝から元気に過ごすための活力を与えてくれます。
- さらに、毎日続けることで心も強くなります。
- 一文二義に修正後:
主語と述語を近づける
- 文章の理解を容易にするため、主語と述語を近くに配置します。
- 悪: 彼は、彼女がいつも持っている青い傘を気に入っています。
- 良: 彼は彼女の青い傘を気に入っています。
主語を省略しない
- 対象を明確にするために、主語を明記します。
- 悪: 手紙を読んで泣きました。
- 良: 彼女は手紙を読んで泣きました。
主語と述語(係り受け)を正確にする
- 主語と述語だけで読んでも意味が通るようにします。
- 悪: 私の計画は、夏休みを利用して旅行します。
- 良: 私の計画は、夏休みを利用して旅行することです。
受動態と能動態を適切に使い分ける
- 主語が生き物でない場合は、述語を受動態にします。
- 悪: この小説は多くの人が読んでいます。
- 良: この小説は多くの人に読まれています。
代名詞の代わりに固有名詞を使う
- 話題の主体を明確にし、読み手の混乱を避けます。
- 悪: 彼女はパーティーでそれを話した。
- 良: 美咲さんはパーティーで計画を話した。
修飾語と被修飾語を近づける
- 関連する表現は距離を近くしてわかりやすくします。
- 悪: 人気の、公園内にオープンしたカフェでコーヒーを飲んだ。
- 良: 公園内にオープンした、人気のカフェでコーヒーを飲んだ。
「の」の連続を避ける
- 読み手の混乱を避けるため「の」の連続使用を控えます。
- 悪: 彼女の友人の犬のお気に入りのおもちゃ
- 良: 彼女の友人の犬が好きなおもちゃ
説得力のある書き方
読者の信頼を勝ち取る上で非常に重要です。自分の考えを伝える際は、可能な限りデータや事実、専門家の意見を引用して、根拠を示しましょう。また、自分の経験を交えることで、よりリアルで説得力のある内容になります。
同じ語尾を繰り返さない
- 「です」「ます」の単調な繰り返しを避け、稚拙な印象を与えないようにします。
- 悪: 今日の天気は晴れです。気温は高めです。外出する際は水分補給が大切です。
- 良: 今日の天気は晴れです。気温が高くなっていますので、外出する際には水分補給を心がけましょうね。
客観的に書く
- 客観的な事実に基づいた文章は、読者に対する説得力を高めます。
- 悪: このPCは古いですので、PCを新たに購入してください。
- 良: このPCは古くバッテーリーも壊れているので、PCを新たに購入してください。
主観を加えて書く
- 文章に深みと説得力を持たせます。
- 悪: このPCは古くバッテーリーも壊れているので、PCを新たに購入してください。
- 良: このPCは古くバッテーリーも壊れているので**不便です。**PCを新たに購入してください。
数字で表現する
- 具体性と説明の正確性を持たせてインパクトを与えます。
- 悪: 会社は昨年を大幅に上回る売り上げを記録しました。
- 良: 会社は昨年比100%増の売り上げを記録しました。
引用する
- 最も重要な根拠には情報元を明示しましょう。権威のある団体やメディアには、数字にならない事への信頼があります。
肯定表現を使う
- ポジティブな印象を与えます。
- 悪: いちごが嫌いです。
- 良: ほとんどのフルーツが好きです。
二重否定を避ける
- 分かりやすさとポジティブな印象のために肯定表現に直す。
- 悪: 不可能ではない。
- 良: 可能です。
能動態を使う
- 主体的な印象を与え、文章にエネルギーと主体性を与えます。
- 悪: 商品が配送されました。
- 良: 商品を配送しました。
文末のリズムを大事にする
- リズム感を出し、興味を持続させるために文末を変化させます。
- 悪: 彼は走った。彼は笑った。彼は飛び跳ねた。
- 良: 彼は走り、笑い、飛び跳ねた。
ひらがな、カタカナ、漢字を印象に分けて使う
- 文字の選択によって、文章に異なる印象を与えます。
- 例: おいしい、ウマイ、 絶品
比喩のあとに否定を書かない
- 「〜のように」の後には「〜である」が来ると思って読むので「〜ではない」と書くと混乱のもとになります。
- 悪: 彼は私のように数学が得意ではありません。 (2つの読み方ができてしまいます)
- 良: 彼は私と異なり、数学が得意ではありません。
- 良: 彼は私と同じく、数学が得意ではありません。
断定的に書く
- 断定的な表現を用いて信頼性を高める。
- 悪: 多分、明日は雨が降ると思います。
- 良: 明日は天気予報によると雨が降ります。
親しみのある書き方
ブログの場合、読者のかたはスクリーンから50cm以内のところにいらっしゃるはずです。それだけ近ければ自然に相手に合わせてお話していますよね。同じように記事の内容から検索してきた相手を想像して、もっともふさわしい書き方を心がけましょう。
もしかするとビジネス記事など、硬い言葉を選ぶべき相手に向けて書かれている方もいるかもしれません。ですので、こちらは内容に応じて使い分けてみて下さいね。
口語と文語を使い分ける
- シチュエーションに合わせた表現を選択します。
- 口語: 「やっとイベントの日がやってきました。」
- 文語: 「ようやくイベントの日が訪れました。」
適切な敬語を使う
- 地位の差を感じさせない丁寧語をつかいます。
- 謙譲語: お目にかかれますと幸いです。
- 丁寧語: お会いできると嬉しいです。
共感の言葉を使う
- 訪れた相手に共感と親近感を表します。
- 並: 朝は忙しいですが、少しずつ改善していきましょう。
- 良:朝の忙しさは私も経験がありますよ。一緒に少しずつ改善していきましょうね。
語尾に「ね」と「よ」を加える
- 読者に柔らかい印象を与え、親近感を持たせます。
- 並: あいさつしましょう
- 良: あいさつしましょうね
- 並: うまくいきます
- 良: うまくいきますよ
固い表現を柔らかくする
- より優しく対話的なトーンで読者との距離を縮めます。
- 並: です
- 良: なのです
- 並: ですが
- 良: ですけど
不特定多数ではなく、一人ひとりに話す
- 個々の読者に直接話しかけるような表現を使って、親しみやすい雰囲気を作り出します。
- 並: 小さな習慣から始めてみましょう。毎日の小さな変化が、大きな差につながります。
- 良: 小さな一歩を踏み出してください。やがて大きな差につながりますよ。
まとめ: あなたの言葉を届けるために
自分自身の考えや感情、経験を世界に向けて発信したい場合、今最も簡単な方法は書くことです。読みやすさ、説得力、親しみやすさを大切にしながら、言葉の力で、より多くの人にあなたのメッセージを届けましょう。
魔法と同じで、はじめは不完全でも沢山実践してみることが大事です。一人ひとりの心に響く、そんなブログを目指して、一緒にがんばりましょうね。
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