概要
波形の種類について電磁波・電位・音波といった区別を考慮せず、一定時間内の変化の回数として一覧化します。背景には以下の理由があります。
- どのような信号であっても脳に到達すれば同種の信号になるという考え方です。
- 自然界の各事象に対応するにはどのような時間軸での変化を考慮するのか、およそ理解する目的です。
便宜上周波数の表記を優先します。周波数(単位Hz、ヘルツ)とは1秒間にON/OFFする回数です。
アマチュア無線が趣味ではなく、通信技術が専門でなかったりして周波数手帳をご存じない方はこちらです。身近な電波の周波数が網羅された本です。
自衛隊が使う無線等は当然ながら公表されてないので、非正規の報告に基づいています。鉄道無線等、昔は本をもとにそのまま何を話しているか聴けたり(電車を止めたり)出来ましたが、最近はデジタル化が進んで聴けなくなってきています。(悪さをしなくても)許可なく強い電波を出してはいけません。
一覧
出来るだけ正確になるよう努めていますが、もともとばらつきがあるような値だったり、もしかすると間違いがあるかもしれませんので正確には別途確認をお願いします。
だんだんと高速になっていきます。
- 地球の公転周期:1年、3.154e+7秒、すなわち 3.17e-8 Hz
- サーカディアンリズム(体内時計):24.15時間、209万秒、すなわち4.79e-7Hz
(日照を見てリセットされない場合) - 春分付近の昼夜:12時間、43200秒、すなわち2.32e-7Hz
- 1時間、3600秒、すなわち2.78e-4 Hz
- 心拍
- 安静時心拍数:60~75/分、すなわち1~1.25Hz
- 最大心拍数:115~200/分、すなわち1.92Hz~3.33Hz
- 呼吸(成人1分間に、安静時):12回から20回/分、すなわち3~5 Hz
- 脳波
- δ波(デルタ波):1-3Hz
- θ波(シータ波):4-7Hz
- α波(アルファ波):8-13Hz
- β波(ベータ波):14~ Hz
- 聴覚、低音の可聴域(人間が感じられる「空気の振動」):20 Hz~
- 視覚の点滅に対する反応速度(FFS【英】):
- 桿体細胞(弱い光に反応できる):15 Hz
- 錐体細胞(色を判別できるが、十分な明るさが必要):60 Hz
※蛍光灯は西日本であれば交流50Hzによって点滅しますが、交流のプラス側、マイナス側でも発光するため点滅は100Hzです。従って点滅を感じにくいです。白熱電球は発光部分が長く光る為さらに点滅を感じにくいです。蛍光灯を高速で撮影すると点滅しています。
- ニューロン発火(相対不応期) 5~10msec毎 すなわち200~100Hz
- ニューロン発火(絶対不応期) 1msec毎 すなわち1,000Hz(1キロHz)
- 自主規制音:ピー音、1,000Hz(1キロHz)
- 聴覚、高音の可聴域
- (人間が感じられる「空気の振動」):~20,000Hz(20キロHz)
- (イルカが感じられる「水の振動」):~20,0000Hz(200キロHz)
- 電波(人間には特にセンサーがない)
- 電磁波(電波)プラチナバンド:700~900×10e+6(メガHz)
- 電磁波(電波)wifi、Bluetooth、電子レンジ:2.4×10e+9(ギガHz)
※同じ周波数の電磁波なので、電子レンジを使っているとwifiの調子が悪くなります。
- 視覚(色覚)
- 電磁波(可視光)の波長730~370nm、すなわち410~810×10e+12(テラHz)
ポイント
wifiは可視光と同じ電磁波ですが見えたりしません。目や耳といったセンサーが対応している、とても狭い範囲だけ利用していることが分かります。
また神経細胞(ニューロン)の反応速度は、パルスが来ても反応できない絶対不応期が1msecほどで、その間に再度信号が来ても反応しません。光や高音といった高速な振動を感じ取れるのは、網膜や内耳にある専門の細胞が振動の有無を検出して、もっと低い周波数で有無を伝達しているからになります。
逆にもっと長い変化も認識したり、制御したりすることができます。神経細胞の長いループを使ってゆっくり繰り返す波形を作ったり、ホルモン等を時間をかけて分泌して長い時間で変化させたりしています。
さまざまな感覚の信号が脳で一緒に認識できることをマルチモーダル(multimodal)統合や感覚といいます。ディープラーニングも映像と音を同時に認識したりする事をマルチモーダルと呼んでいますね。
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