ポジティブに!人格と問題を分けて考えよう- 同一化を避ける方法

私の認識

ポジティブで前向きな考え方を身に着けるためには、人格と問題を分けて考えることが重要です。同一化を避け、冷静に問題に向き合い解決する方法を紹介します。

ストレスを減らし、自分自身や恋愛、仕事など様々な問題に対する前向きな気持ちを提供してくれる一つの大切な考え方です。
ぜひ参考にしてみてください。

はじめに:前向きな思考の重要性

さまざまな困難に直面したとき、前向きな考え方が非常に重要なことはわかります。ポジティブな思考は、ストレスを軽減し、問題解決能力を高め、人間関係を向上させるなど、さまざまな面でメリットがあります。前向きでいることによって結果もよりポジティブなものになります。

しかしながら何事も出来ると信じたり、困難をチャンスと捉えたりして前向きな気持ちを維持する、よく知られたやり方は困難を極めます。これらの方法でいつでも前向きになれるわけではありません。

それよりも普段から同一化を避けるよう心がけておくことで、無理をしなくても心を平穏に保つことができます。問題の存在は認めつつも冷静でいるということなので、これもポジティブな状態であると言えます。

この記事では同一化を避け、人格と問題を分けて考える方法を紹介し、よりポジティブで前向きな人生を送るためのヒントを提供します。

同一化とは何か?

同一化(同一視)とは、人が自分自身と別の人間や事象などを一体化させてしまう心理現象のことを指します。この記事の場合は抱えている問題との一体化について説明しています。

同一化によって、自分が抱える問題や困難を自分自身の価値や能力と直接結びつけてしまい、問題に対処することをより難しくしてしまいます。

例えば、試験で低い点数を取った場合に、その時点での自分の知識や状況がわかっただけと捉えず、「私はダメな人間だ」と自分自身を否定するような考え方が同一化の典型的な例です。

他には、仕事が上手くいかなかったときに、その時の状況や相性の結果であると考えず、「仕事ができない人間」であると考えるのも同一化です。

また恋愛において、相手からフラれてしまったとしてもそれは相手の選択であり、自分自身が「魅力がない人間」であるわけではありません。この場合は相手からの評価に自分の評価を同一化させています。

最後に広い視点の例を挙げると、どのような悩みであるとしても、同じ悩みを抱えたら他の人も同じく悩むのが普通です。悩ましいのは問題そのものであって自分が「問題のある人間」であるわけではなく、問題について考えていることはむしろ悪いことではありません。

同一化がもたらす悪影響

同一化には様々な悪影響があります。まず、自己評価が低下し、自信喪失につながることが挙げられます。

なぜなら同一化をしてしまうと、問題と自分自身が一体化してしまい、自分自身を問題そのものと見なす傾向が出てくるからです。

また同一化によって、具体的な問題解決のアクションが取りづらくなります。問題が自分自身であると感じてしまうと、問題そのものを避けたくなり、解決手段を見つけることが困難になります。

さらに同一化が続くと、問題の原因を責めるべき所で自分自身を責めることでストレスや不安が増大します。過度に自分自身を責めてしまうことで、うつ病や不安障害のリスクが高まってしまいます。

同一化を避けるために:人格と問題を分けて考えるとはどういうことか?

同一化を避けるためには、自分自身と問題を切り離して考えることが重要です。これは、逃避や他者への責任転嫁とは異なります。

問題や困難があることを認めつつも、それらを自分の価値や能力と直接結びつけず、客観的な視点で問題に対処することを意味します。

以下に人格と問題を分けて考える方法をご紹介します。

問題は問題であり、自分に問題があるわけではないと捉える

たとえ自分の性格のような人格と密接な問題であっても、性格とその解決に挑む自分とを分けて考えます。

成功や失敗を一過性の出来事と捉える


課題が挑戦的であるほどに失敗の可能性が上がります。そうでなければ、やれば出来るような事柄になります。成功や失敗が自分自身の価値や能力を決定するものではないと理解しましょう。

問題を名付ける


問題に「テストの点が低い問題」などと名前を付けます。どんな名前で大丈夫です。自分には自分の名前があり、問題は別の名前になります。

問題を書き出す


問題点を書くことで文章と、それを書いている自分に分かれることが出来ます。書きながら問題点を整理出来る効果もあります。またすべて書き出すと次々に別の問題を思い出そうとすることを防げます。

同じ問題を抱えた人は必ずいる


自分特有の問題でないことを再認識します。同じ問題を抱えた人に対してどのように接するかを考えて、客観的かつ寛容にご自身にも対応してください。

原因と責任を明確にする


原因や責任を自分の人格や性格と直接関わらないところまで追求します。あるいは追求した結果原因がご自身の癖や性格であったとしても、それはあくまで「癖や性格」の一言で捉えます。「私の癖や性格」ではありません。

同一化を避けることで得られるメリットとは?

同一化を避け、人格と問題を分けて考えることで得られるメリットは多くあります。

問題解決能力の向上

客観的に問題を見つめることができます。これにより、より効果的な問題解決の方法を見つけることができます。

コミュニケーションの改善

他者と自己の違いを客観的に評価できます。このため、他者とのコミュニケーションがスマートになります。

健康的な心理状態の維持

自分自身と問題を一体化してしまってストレスや不安が増大することを防ぎます。

自己成長の促進

自己評価が客観的になるほか積極的に対処しやすくなります。これにより、自分自身の成長を促すことができます。

集団における問題解決の改善

集団内で生じる問題との同一化を避けることで、適切な距離をおいて効果的な問題解決ができます。

まとめ:自分自身と向き合い、ポジティブに前向きな人生を送ろう!

この記事では同一化とは何かとその悪影響、同一化を避ける方法を説明しました。

人格と問題を分けて考えることでより冷静で客観的な判断ができるようになり、自分自身と向き合うことが出来ます。

ぜひこの方法を取り入れて、より充実した人生を送ってください。

Comment